ゼンリン住宅地図・ブルーマップ・デジタウン等、ご不要な各種中古住宅地図を、専門店のノウハウで高価に買取します!

当サイト「住宅地図.COM」と住宅地図関連事業について

住宅地図専門古書店、ジオワールド店主の林でございます。この2011年秋、東京事務所を正式に設立し、また新刊住宅地図の販売サイト「住宅地図.JP」を立ち上げるのを契機に、当「住宅地図.COM」もサイト全体をリニューアルしました。

 

さて、以下多少長くなりますが、このたび新たなスタートを切るに際して、この仕事を開始してからの回想と、今後の所信表明のようなものを記したいと思います。お暇な方は、お目通しいただければ幸いです。
この住宅地図買取販売業務を始めて、この秋で2年少々になります。当方は昔、不動産業者対象のインターネットサービスの立ち上げで初めて独立しましたので、この事業を始める前から、親しくお付き合いしている不動産業者様が若干おりました。
ある日、その業者様と酒席を共にしている時、何かの雑談の拍子に、「中古の住宅地図を売ってくれるところがあれば、使うと思うんだけど、探したけどどこもやってないんだよね。林さんはネットが得意なんだから、試しにやってみたらどう?」と話を向けられました。
「そりゃ面白いですね。私が世界で最初※にやって、自社ビル建てるまで儲けますんで、いい物件があったらとっといて下さいよ」と、酒の勢いもあって、その場は調子のいい返しをしたのですが・・・※「プロジェクトX」の住宅地図の回によりますと、住宅地図は日本にしかないそうです。

 

インターネットビジネスというジャンルが発足して実質10年の当時のこと、つまりいわゆるドッグイヤーと言われるネット業界においては、10倍の100年が経過したのと同じことであり、ネットで可能な商売の、ほとんどの「ネタ」は出尽くした感がありました。

 

また、商売に完全なブルーオーシャンなどなく、誰も手がけていない事業は、誰かがやって失敗したか、またはやるだけの価値がないので放置されているかのどちらかであるというのも、また新規事業に取り組む上での常識であります。

 

その場のノリで安請け合いはしたものの、酔いが醒めてみると、これだけ多くのウエブサイトがあり、また全国に多くの古本屋があるのに、どの店もやってないような事を今更やるのは、時間の無駄じゃなかろうかという思いが拭い得ません。

 

しかし、目の前の池にどんな魚がいるかどうかは、どんなに湖面を睨んでも分からず、自分で釣り糸を垂れてみるしかないのです。口に出した手前もあり、とりあえず試験的に取り組んでみることにしました。

 

当初は、面識のある不動産業者さんから、不要な地図を譲り受けて細々とネット販売しておりましたが、意想外に反響があるので、2009年末には、当サイトの前身となる、買取専用のウエブを作ってみました。
とたんに、「不動産業界関係者なら誰でも知っている大手」の会社から、200冊以上の買い取り依頼をいただき無事成立、その他細かな反響もあり、これは事業としていけるという感触を得ました。

 

当方の父親は、80年代バブル期には地方の国立大学にて、地質学の教員をしておりました。時節柄、「温泉旅館開発・リゾート開発に適した土地かどうか調べてくれ」という依頼が多かったのですが、副業禁止の公務員故、直接受けることはできないので、受け皿として、「ジオワールド研究所」という組織というか題目を用意しました。

 

バブル後はほぼ休眠していたので、この屋号を使って、私のこれでの仕事と、当地図関連の事業を分離する事にし、2010年早々には、同名でネットショップを開設、今日に至っております。

 

2010年末に、エンドユーザー様からの買い取りだけでなく、同業他社さんからの仕入れも視野に入れようと、古本屋の全国組合組織である「全国古書籍商組合連合会」に加入しました。
この仕事における大口のお買い取りのお客様は、どうしても東京になりますので、東京本部にて加盟したかったのですが、伝統と格式を誇る「東京都古書籍商業協同組合」は、「店舗のないネット専業書店は加入不可」ということで、出身地の「福岡県古書籍商組合連合会」に入ることになりました。

 

組合に入ると言うことは、プロの古本屋としてやっていく決意表明のようなものです。私は若い時分は本好きで、書店や出版の業界に身を置くことも視野に入れていたのですが、90年代後半にインターネットに出会ってからは、書籍関連の事は徐々に記憶と発想の圏外にフェイドアウトしていきました。が、世間で言う「いい年」になって、思いがけず、こういう形で本の業界に帰属する事になるとは、人の運命とは不思議なものです。

 

古書組合の存在意義は、簡単に言うと、魚市場のようなプロの業者だけの競り市を運営することにあります。根っからの生業として、古書店を選んだ他の古書店さんと違い、ろくに古書の目利きもできないまま、プロ市場に参加することになり、金魚しか飼ったことのないのに魚市場に出入りしているような案配で、いまでも周りにご迷惑はかけており、よちよち歩きながらも、仕入れの方はなんとか叶うようになりました。
古書組合は互助組織でもありますので、本来は全員で上記市場の運営に当たらなければならないのですが、当方は地元を不在がちで、それほど運営に貢献できそうもない事・また異業種出身で本の知識もないことを正直に相談し、それでも受け入れていただいた福岡組合運営者の皆様のおかげと感謝しております。

 

前期のように、大口の仕入れが東京に集中している以上、福岡本店のままでは業務の回転に限界できてきたので、2011年9月、ついに東京の音羽講談社の近くに、荷のストック場所を構えることになり、もののついで・返す刀で、同時に新刊住宅地図の販売も始めることになりました。
新刊地図の販売は、開業当初からの構想にあったのですが、現在ゼンリン社の方では新規の販売代理店を開設しない方向なので、果たせずにおりました。が、詳しくは申し上げられせませんが、ある日何の気なしに飛び込み営業した先で、当店の趣旨を理解していただき、その方のつてで、新刊の住宅地図も仕入れができるようになりました。

 

本事業は、有能な経営者の方から見れば、ままごとレベルの仕事だと思いますが、それでも酒席の雑談から始まって、2年でここまでの形ができたことに、当方としては感無量の思いがあります。震災後直後はさすがに注文が止まっておりましたが、最近は大量注文されるお客様も増え、不況で苦しむ商売が多いこのご時世に、やりがいのある事業に取り組めることに感謝しております。

 

さて、長々と引っ張っておいて、平凡な結論で恐縮ですが、これまでの経緯を振り返って見るに、原則パソコンで完結する「インターネットビジネス」といえども、PCの外での「人との縁」「人との話」「人からの、損得抜きの尽力」によって生まれて育てられてきているという事です。「事業は人」というフレーズは、ひねりがなさすぎて空疎に響くかもしれませんが、私は恒久的な真実であると思います。

 

当店は2012年1月、当方の本業であるネット系システムの業務実績を生かし、住宅地図の新刊中古、その他地図を総合的に扱う総合システムをリリースし、この事業に一区切りをつける予定です。

 

本事業はネット販売がメインで、普段お客様と直接接することのない仕事であるからこそ、上記を鑑み、できるだけお客様とコミュニケートする機会を持ちたいと思っております。具体的には、これまでの業務経験から、上記システムの青写真・仕様は確定しておりますが、実際に利用されるのは、言うまでもなくあくまでお客様なので、お客様の側からの意見も汲み上げたいと考えております。

 

今回のRe-Startを契機に、今更感はありますが、人並にブログも運営開始する予定であり、
システムの進捗については、備忘録をかねて、順次掲載していこうかと考えております。
その際、お客様のご意見をお寄せいただければ幸いです。

 

当方は元来、あまり人好きな方ではないのですが、上記の通り今よい仕事をし、次の仕事を生み出すために、できるだけ多くの方と接点を持つ事を望んでおります。時間の融通はききますので、できるだけ声をおかけいただければと思います。
駄文長文におつきあい、ありがとうございました。

 

平成23年10月吉日